スペインGPは地元アロンソが圧巻の勝利でした。

スタートはいつもの通り、フェラーリのダッシュが良かったものの、1コーナーではアロンソ順位アップならず、ベッテルが1つ順位を上げました。
アロンソは3コーナーからアウト側を回り、ハミルトンをかわして3位に順位アップ。

その後、ロズベルグのペースが上がらず、それに続く、各車もタイヤのデグラデーションで1ストップ目は早いタイミングでのストップとなりました。
レースの結果を見て分かったことなのですが、メルセデスは燃料搭載量が多いと速く走れないようです。
レース終盤は他車と遜色ないペースで走れていたので、ほぼ間違いないでしょう。

ベッテル、アロンソとロズベルグをかわしていった後、4ストップ作戦に出たフェラーリが積極的にアンダーカットを狙っていきます。
タイヤに優しいロータス・ライコネンは3ストップを淡々と狙ったペースで走っていました。
ベッテルはその狭間で悩んだのでしょうか、フェラーリほどのレースペースが維持できない、3ストップでタイヤが持つかどうか分からない、中途半端な選択で3ストップを狙ったものの、実行できずに4ストップをとらざるを得ませんでした。
この判断の差が両チームの結果を分けたのではないでしょうか。

また、結果的にですが、今回のグランプリもタイヤが明暗を分けることとなりました。
ハードタイヤのコンパウンドが少し固めに変更されたとはいえ、ほとんどのチームがデグラデーションでペースを上げられない状況がありました。
唯一、ロータスのライコネンがソフト側でもデグラデーションが出ることなく、さらに、最終スティントも予選で熱入れをしたハードタイヤを使うなど、タイヤを最もうまく使えているドライバーでしょう。

ベッテルは前にも書いたように、速さはあるものの決勝でのタイヤの持ちが悪く、フロントリミテッドのコースとなると厳しい戦いを強いられるようです。
しかし、現代サーキットはリヤリミテッドのコースの方が多いので、スペインでは好結果が出ませんでしたが、今後、また圧勝することもあるでしょう。

しかし、このタイヤの特性はあまり良いとは言えないと思います。
デグラデーションでペースが上がらない状況はマシンの純粋な速さを競うレースになってないように思います。
まだ、昨年のようにあるところまではきちんと走れるけど、急に崖がきてペースが落ちるタイヤの方が分かりやすくて良かったように思います。
それと、タイヤの表面がはげたり、パンクが起こることが多すぎるような気もします。
このあたりは安全性にも関わるので、ピレリもきちんと考えているのでしょうが、デグラデーションのひどさについてはもう少し改良してほしいですね。

次戦はモナコGP。
予選ではこれまで同様メルセデスが速さを見せるのではないでしょうか。
そして、抜けないモナコ。
いくらフルタンクの状態でペースが上がらないといっても、なかなか抜けないコースです。
予選で1、2を取り、そのまま1コーナーを過ぎれば長いメルセデストレインの中で、ピットストップのタイミングが重要になってくるでしょう。
逆に、メルセデスの前に出てしまえば、その後続との差は一気に広がってしまう可能性もあるので、1コーナーをメルセデスより前で通過していった人たちだけのレースになる可能性もありますね。